法隆寺献納宝物には、おびただしい数の
古代染めの色彩が残されているが
これをうまく形容するのはとても難しい。
植物染料から、光を発する物を取り出し
布や糸につけていくと
色ガラス板を積層させたような、
(いや、もっと透明なのだが、、、)
色彩世界ができ上がるのだ。
古代の色はその積層ぶりが
極限にまで達している為
染められた色を見ていると
深く透明な湖を
のぞき込んでいるような、
おそろしい気持ちがする。
私は自分を無くし、体は無限に縮まり
色が世界を覆い尽くすのである。
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